分譲マンションで地震保険に加入しようと考えた場合には、共用部分と専有部分のうち各世帯で加入の判断が可能な専有部分の加入を検討しましょう。地震が発生してもマンションは建物が丈夫だから被害は少なくて安心だと思うかもしれません。しかし建物自体にはそれほど被害が見られなくても、専有部分の室内では家具の転倒やガラスの飛散、断水、停電などが起こり生活できなくなる状況が続くこともあります。
地震保険の世帯加入率は?地震に対する保険での備えは必要?
2015年度の地震保険の世帯別加入率の全国平均は29.5%です。比較的加入率が高いのは、都市部や大規模な地震が過去に起きた宮城県などの地域、もしくは今後大規模地震が警戒される東海地方などの地域です。2011年3月に発生した東日本大震災以降、地震保険を火災保険に付帯する傾向は増加しつつありますが、それでも全国平均の加入率を見るとまだ低い傾向だと言えるでしょう。
地震保険とは?地震保険の特徴と意味
火災保険は地震、噴火これらによる津波が原因の損害については補償されません。地震による損害は地震保険に加入しておく必要があります。地震による火災、損壊、埋没、流失での損害を補償しますが、地震で被災した人が安定した生活を送ることができるようにすることが目的です。保険金の支払責任の一部は政府が引き受けている公共性の強い保険です。
火災保険に加入していても地震による火災は補償されない?
多発する地震でもしも火災が発生したとしても、火災保険に加入しているから大丈夫だと安心していませんか?地震や噴火、それによる津波などが直接もしくは間接的な原因となる火災が起きたとしても、それらの損害は火災保険だけでは補償されません。
損害保険と生命保険の違いとは?
金融の仕組みには、貸借取引がベースになっているものと、投資や証券化といった市場機能を活用するもの、そして大勢の人から集めた資金を利用し被害に遭った人などを救済する相互扶助の仕組みを取り入れた「保険」と言われるものがあります。