賠償責任保険と傷害保険の違いとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
16df8b985712963bf876c69d33ff0749_s

損害保険にも色々な種類があり、どの保険が何に対する補償なのかがよくわからないということもあるでしょう。
賠償責任保険と傷害保険の違いを理解しておき、目的に合った補償を確保するようにしましょう。

自動車保険における賠償責任保険と傷害保険の違い
自動車保険にも、対人賠償責任保険と人身傷害保険があります。この2つはどちらも人に対する損害を補償する保険ですが、補償される対象が異なっています。

●対人賠償責任保険
対人賠償責任保険は、事故が起きた際の相手を補償するための保険です。車同士がぶつかった際にはぶつかった車に乗っていた相手や、歩行者に対してケガを負わせた場合には歩行者ということになります。
対人賠償は人が補償の対象ですが、被保険者である自分や、その配偶者や家族などは補償の対象にはなりません。あくまでも他人に対する補償ということを理解しておきましょう。

・このような場合は対人賠償責任保険で補償される?
例えば自分の車を友人が運転していて、自分は助手席に乗っていた場合を想定します。その時に事故が起きて、運転していた友人がケガを負った場合には被保険者の運転者に該当するため他人でありながらも補償の対象にはなりません。ただし後部座席に別の友人が乗っていた場合、その友人のケガは補償されます。

●人身傷害保険
一方の人身傷害保険は、自分や家族などを補償するための保険です。事故を起こした車に乗っていた人が配偶者でも子供でも補償されます。対人賠償は他人を補償の対象としていますが、人身障害は車に乗っている全ての人が補償の対象になっています。

イベント保険における賠償責任保険と傷害保険の違い
イベント保険はイベントに関係して起きた事故などによる損害を補償する保険です。スポーツイベントや夏になるとお祭りなどを運営する際に、補償を組み合わせて加入することもあるかもしれません。イベント保険での賠償責任保険と傷害保険の違いも理解しておくと良いでしょう。

●傷害保険
イベント保険での傷害保険に該当するものには、レクリエーション保険や施設入場者傷害保険などがあります。
例えば施設入場者傷害保険の場合には、施設の入場者全員が被保険者になりますので、入場者が施設内で被る傷害について補償します。ケガの原因は主催者側の責任の有無を問わないことになっています。
事故によってケガをした場合に補償する保険ですが、偶然で身体の外からの作用によって負ったケガを指しますので病気などが原因のケガなどは含まれません。

●賠償責任保険
イベント保険での賠償責任保険にはイベント賠償責任保険などがありますが、主催者の運営上の不備などが原因で偶然な事故が起き、来場者などがケガを負った場合や持ち物を破損させた場合に補償される保険です。
イベント主催者の法律上の損害賠償責任を負担する損害に対して保険金が支払われますので、被害者に対する慰謝料や治療費、逸失利益、休業補償、訴訟費用など、また、他人の物に対しては修理費などが支払われることになります。

補償の違いを理解しておくこと
賠償責任保険と傷害保険は、補償の対象となるものが異なっていますので、内容をしっかりと理解しておくことで目的に合う保険や確保したい補償のある保険に加入することができるでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。