個人賠償責任保険が重複して無駄な保険料を払ってない?

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日常生活や住宅の管理などで起因して起きた法律上の損害賠償責任を補償する保険に「個人賠償責任保険」があります。
一般的に火災保険、自動車保険、傷害保険といった損害保険の特約として付帯していることが多く見られます。
ただし複数契約していると補償対象者や限度額によっては補償が重複してしまいますし、無駄な保険料が生じますので見直しが必要です。

個人賠償責任保険の補償対象者は?
個人賠償責任保険の被保険者は契約者だけではありません。例えば世帯主が契約している場合には、その世帯主と生計を共にする同居の親族についても補償対象者となります。
子供の場合には、同居していなくても生計を共にする別居の未婚の子も対象者です。大学生で独り暮らしをしている子供でも、親から仕送りを受けながら生活をしていれる未婚の子なら補償されます。
そのため自動車保険の契約などが同居の親族で複数にわたる場合、世帯主が契約していればそれぞれの保険に個人賠償責任保険の特約を付帯しなくても補償されます。

個人賠償責任保険の補償額
補償額は高くなれば保険料も当然高くなります。
補償額は保険会社によって異なりますが、3,000万円、5,000万円、1億円、無制限といった内容であることが多いようです。

重複して加入していても保険金は増えない
個人賠償責任保険を複数の損害保険に付帯して加入している場合、補償される人が同一だと補償が重複します。重複して付帯していても損害額の2
3倍というように保険金を多く受け取ることはできません。あくまでも補償額の範囲内での損害のあった額の支払いです。
ただし結婚や離婚などで補償される範囲に変更があった場合には見直しが必要になることを忘れないようにしましょう。

重複していると保険料が無駄になる
重複して個人賠償責任保険に加入していても、実際に支払われる保険金は増えません。ただし補償額5,000万円の契約と、1億円の契約を付帯している場合には、補償額は1億5,000万円までと上限を上げることはできます。
上限を上げるという意味では重複していても問題はないのですが、補償額が無制限で設定されている場合には重複して加入したとしても保険料が無駄になるだけです。
重複したままにするかについては、それぞれの補償額を確認した上で決めるようにしましょう。

重複して加入していないか保険の見直しを
個人賠償責任保険を重複して加入していないか、現在加入している損害保険で確認してみましょう。保険契約の補償内容はどのようになっているかも確認しておくと良いでしょう。
また、マンションに住まいがある人の場合、共用部分の火災保険も同じ補償が付帯されているケースがあります。マンション管理組合などで確認することが必要です。

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