消費税の引き上げが延期になったものの、いずれは10%まで上がることが予定されています。消費税が増税されると、保険料にも何か影響があるのか気になる部分でしょう。
保険料には消費税がかかる?
保険契約を締結した後には保険会社に保険料を支払う必要があります。損害保険や生命保険は、どちらの保険料も消費税は非課税扱いになっています。
保険会社から受け取った保険金は?
保険事故が発生して保険金が支払われた場合や、契約が満期になって満期保険金が支払われた場合、そして保険を解約したときに解約返戻金を受け取った場合など、いずれの場合にも損害保険、生命保険を問わず消費税は課税対象外になっています。
過去の消費税増税の際には保険料が値上げされた
保険料には消費税は課税されませんが、消費税の増税と保険料が全くの無関係とは言い切れません。実際に2014年の消費税増税の際には、自動車保険の保険料が平均で0.9~2.5%値上げされました。消費税は関係ないはずなのに、なぜ消費税増税と同じタイミングで値上げになったのかというと保険料に含まれる費用に消費税がかかるからと考えられます。
保険料に含まれる様々な費用は課税対象
しかし保険会社側から見た場合には、代理店への手数料や保険料から運用して得た利益など色々なものに消費税が課税されています。生命保険と損害保険のどちらでも、税率引き上げ分だけ保険会社の収支は悪化することになりますので、その分は保険料に反映させて値上げという措置を行なう必要が出てきます。しかしいざ保険料が値上げになれば、契約者が減少して収益も減ってしまう可能性がありますので、どちらに転んでも良い状況と言えなくなります。
次の消費税増税の際には保険料は値上げされる?
保険料は消費税非課税なのに、保険料に含まれる保険会社の諸経費は消費税が課税されることでもしかしたら保険料が値上げされる可能性も否定できません。そのため保険料をできる限り抑えるために、まず各社損害保険会社で試算した見積もりを比較してみると良いでしょう。同条件であっても保険会社によって保険料が異なりますし、特約や補償内容に違いがあり自分に合う補償を選択することができます。
消費税増税前にも一度保険の見直しを
保険料の値上げが将来的にあるかないかに関係なく、いずれにしても保険料はできるだけ安く抑えたいものでしょう。保険会社が提供する保険には様々な種類があり、自動車保険といっても保険会社によって特徴も保険料も異なります。自分や家族に一番適したタイプの保険を選ぶことが大切ですし、生活や家族構成に変化があった時には保険を見直すことも忘れないようにしましょう。