ファミリーバイク特約とは、被保険者が125cc以下の原動機付自転車や50cc以下の3輪以上の自動車を運転中に起こした事故によって死傷した場合や損害賠償責任を負った場合に補償する保険です。ファミリーバイク特約は、被保険者が乗るバイクを特定しないので借りた他人の原付バイクを使用中の事故でも補償対象になります。
例えばこんなケースで補償
原付バイクを運転中に他人にケガをさせてしまった場合や、マンホールでスリップして転倒して自分がケガを負った場合などに補償されます。原付バイクであれば借りた原付バイクでの事故も補償されますし、契約の運転者の範囲や年齢条件に関わらず、記名被保険者とその家族に対して補償する特約です。ただ単に自分の原付バイクを修理した場合や、中型バイク(250cc)で転倒事故を起こしてケガをした場合などには補償されません。
ファミリーバイク特約の種類
ファミリーバイク特約は自分のケガの補償範囲によって、2種類から選べるようになっています。「自損傷害型」「人身傷害型」の2種類がありますが、「人身傷害型」は人身傷害保険を付帯した場合のみ選択できます。
・ファミリーバイク特約人身傷害型
対人・対物・人身傷害が付帯されますが、ファミリーバイク特約の人身傷害型を付帯するには主契約の自動車保険に人身傷害保険を付帯する必要があります。原付バイクを運転中に他人を死傷させた対人事故、他人の車や家屋など財物に損害を与えた対物事故など法律上の賠償責任を負担することになった場合に保険金が支払われます。原付バイクを運転していて事故によりケガを負うと補償されますが、対象となるのは記名被保険者だけでなくその家族の場合でも保障されます。補償金額は実損型で契約自動車に付帯された人身傷害保険の保険金額を限度に死亡、後遺障害、医療について保険金が支払われます。相手がいる事故では自分の過失割合分は相手から補償されませんが、ファミリーバイク特約(人身)を付帯しておくと過失割合関係なく実際の損害額が保険金として支払われます。
・ファミリーバイク特約自損傷害型
対人賠償、対物賠償の補償は人身傷害型と同じですが、原付バイク運転中の記名被保険者や家族のケガの補償は自損事故のみです。運転中の操作ミスなどで自損事故を起こしてケガをした場合に、保有者、運転者、搭乗者が死傷したことで発生した損害について自賠責保険から支払われない場合保険金が支払われます。
安い保険料で安心の補償の特約
自動車だけでなく原付バイクを運転する場合には、ファミリーバイク特約を付帯しておくと安心です。任意のバイク保険に加入するよりも保険料を安く抑えることができますので、検討してみてはいかがでしょうか。