地球の表面は厚さ数10kmのプレートという岩盤で覆われていますが、このプレートは10数枚が集まりかぶさるように地球を包んでいる状態です。
プレートごとに年間数cmの速さでそれぞれの方向に移動しているため、時にはプレートの間で圧縮や引っ張りあうことによる力が働きます。
このようなプレートの動きが巨大な力を生み、地震となって現れます。
プレートによって生まれる地震の種類
地震には海洋型地震、そして直下型地震の2種類があります。
・海洋型(海溝型)地震
海洋型地震は海溝型地震とも呼ばれていますが、プレートの境界部で発生するという特徴があります。
陸プレートの先端がその下に潜り込もうと動く海洋プレートに巻き込まれてて歪みに限界が来ると元に戻ろうと跳ね上がり、その力が地震となって現れます。
地球の活動でプレートが動き続ける限りある程度一定のサイクルで起こる地震です。
1923年に発生した関東大震災、2003年十勝沖地震、2011年の東北地方太平洋沖地震などがあり、今後発生が懸念されている東海地震・東南海地震、南海地震はこの海洋型地震に該当します。
・直下型(内陸型)地震
直下型地震は内陸型地震とも呼ばれています。
日本列島付近では、海洋プレートと陸プレートがぶつかり合う場所であるため、陸プレートの内部に巨大な力がかかり岩石が破壊されると地震となって現れます。
プレート内に蓄積された活断層という歪みにズレが起こると地震が発生しますが、活断層は日本の各地に存在しているためどこで地震が起きても不思議ではない状態です。
過去に発生した地震で直下型地に該当するものには、1993年釧路沖地震、1994年北海道東方沖地震、陸域の浅い地震には1995年兵庫県南部地震、2004年の新潟県中越地震、2008年の岩手・宮城内陸地震、2011年長野県・新潟県県境付近などがあります。
陸域の浅い地震の場合、プレート境界で発生する地震よりは小さい規模であることが多いですが居住地域に近い場所での発生なので被害が拡大するケースが多くみられます。
日本周辺で地震の起こる場所
日本周辺は海のプレートであるフィリピン海プレート・太平洋プレートが、陸のプレートであるユーラシアプレート・北米プレートへ1年あたり数cmの速さで動き陸プレートの下に沈み込んでいます。
複数のプレートで複雑に力がかかっている場所である日本は、世界でも有数の地震大国と言われている場所です。
地震はいつ発生するかわからない
ここ数年、数十年の間に地震の発生が懸念されている状況ですので、もしも地震が発生した時の防災対策はもちろんのこと生活再建のためにどのくらい備えが必要になるのかをしっかりと認識しておくことが必要となるでしょう。