地震の前兆現象とは?過去に起きた巨大地震の事例

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首都圏直下型地震は数年前からいつ発生するのかと懸念され続けています。

また、30年以内に南海トラフ巨大地震が発生するとも言われており、東海地震も含めて連動して起きた場合など危機感が高まります。

さらに2016年4月14日には熊本地震、7月19日からは関東地方で地震が続発するなど各地で地震が発生している状況です。

地震が起きる前に予兆現象があればと思うところですが、過去発生した巨大地震では前兆現象として地震雲が多く発見されています。

関東大震災の前兆現象

首都圏で発生した巨大地震は1923年9月1日に起きた関東大震災があげられます。

首都圏は100年近く巨大地震が発生していないため、エネルギーがたくさん溜まっている状態と言えるでしょう。

この関東大震災発生の3~5か月前に見られた前兆現象には次のようなものがあります。

・茨城県の水戸と千葉県の銚子で有感地震の増加
・伊豆大島の三原山で火山活動の活発化
・富士五湖の1つ精進湖の水位が低下
・富士五湖の1つ山中湖の水濁

また、地震発生当日の朝に見られた前兆現象には、蛇のようなたつ巻形雲が発見されていますが、これは1995年に起きた阪神淡路大震災の際にも明石大橋付近で観測されています。

この地震雲は大地震が起きる前兆現象としてかなり高い頻度で発生しています。

東日本大震災の前兆現象

観測史上最大のM9.0を記録した東日本大震災の際にも前兆現象と思われる現象が見られています。

・地震発生約1週間前にM7.3(震度5弱)の地震発生
・地震発生約1週間前に茨城沖に大量のイルカの打ち上げ
・地震発生数日前から耳鳴りを訴える人が多発した

そして東日本大震災でも地震雲が各地で観測されています。特に地震発生後に見られた福島県伊達郡での渦巻の大きな塊のような地震雲は特徴的と言えるでしょう。

2016年5月後半にも相次ぐ地震雲の目撃情報

東京を中心とした首都圏では2016年5月20日に地震雲の目撃情報が多発しています。

現在でも首都圏や関東地方で地震の前兆現象ではないかと思われる現象が多く見られています。

・精進湖の水位の低下
・2016年2月5日に神奈川県東部が震源の震度4の地震発生
・2016年2月7日に茨城県北部が震源の震度4の地震発生
・2016年2月7日に茨城県南部が震源の震度4の地震発生
・茨城沖に大量のイルカが打ち上げ
・桜島等火山活動の活発化

いざ地震が来た時に慌てないために

気になる地震の前兆現象が見られた場合には、地震が起きるのではと不安になると思います。

しかし過去の地震で見られた前兆現象を知っておくことで、それが本当に地震の前兆なのかの判断の目安となりますので参考にしましょう。

関東地方で発生している地震についても、首都圏直下型地震の前兆ではと言われていますが万が一発生した時に慌てない対応や備えをしておくようにしましょう。

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