7月に入ってからここ数日関東地方で地震が相次いでいます。
震源地は多少ズレながらも、17日には茨城県南部を震源とする地震があり茨城、栃木、千葉、埼玉、神奈川で震度4、19日には千代田区震度3、千葉が震度4、20日には茨城、栃木、埼玉で震度4が観測されています。
この相次ぐ関東地方の地震について、関東の地下はプレートが複雑に入り込んでいる場所なので地震が多発する「地震の巣」であると専門家は指摘します。
極端なことを言うと、いつM7級の大地震が発生してもおかしくないと警告しているのです。
茨城県南部は「地震の巣」?
今回17日と20日に発生した地震の震源地だった茨城県南部は、陸側のプレート、そしてその下に沈み込んでいるフィリピン海プレートのちょうど境界になっている場所です。
今回の地震について気象庁は、どの地震も陸側のプレートとフィリピン海プレートの境界で発生したものと指摘しています。
この地域は過去にもM5レベルの地震が数多く発生している場所なので、落ち着く時期と活発な時期を繰り返しているため今回の地震については活発な時期にあたっているからということです。
大地震はいつ発生してもおかしくない
東京大学地震研究所の教授によると、元々地震活動が活発な地域である茨城県南部は、同じレベルもしくはそれよりも規模の大きな地震が発生する可能性があるそうです。
また、筑波大学の准教授によると、地震活動は筑波山の下で活発になっており、「地震の巣」と呼ばれているのはこの部分です。
関東地方は北米プレートの上にあるのですが、この北米プレートにフィリピン海プレートと太平洋プレートがぶつかっている状態で、3・11の震災以後、歪みが溜まりやすい状態になっていると考えられています。
首都圏直下型は目前?
最大でM7.3クラスと言われている首都圏直下型地震は、阪神・淡路大震災や熊本地震に相当する大きさだと想定されています。
今回の相次ぐ地震が首都圏直下型自身と連動して起きているかどうかについては、実際のところはわかりません。
しかし大きな地震が発生した場合、それに続くように震源地の近くで地震が多発します。
余震が発生するのは本震で岩盤が不安定な状態になることを解消するためとも言われていますので、地震発生後は余震にも警戒する必要があります。
地震への日常からの備えは?
M7クラスの大地震が発生した時にまず重要になるのは水の確保です。ライフラインが遮断されれば水が生命線となります。
また、意外と困るのがトイレの確保で排便の処理に苦労する場合もあるということも理解しておきましょう。
地震の多い日本に住む以上は、災害に対してどう行動するかを常に頭に入れておく必要があります。
それに加えて、いざという時に家族や自分の命を守るために確保できる補償の準備も検討しておきましょう。