頻発する地震でマイホームの購入を検討している人はいざ地震が発生したら倒壊しない家が良いと考えているのではないでしょうか。
家づくりの知識がない場合でも、どのくらいの地震に耐えられるのか確認するために「耐震等級」を目安にするという方法があります。
地震に対してどのくらい強い?
実際に地震が発生した時に家が耐えられるように、地震対策には「耐震」の他にも、「制震」「免震」という工法があります。
・耐震構造
建物の接合部を固めたり、耐力壁を増やすなどにより建物の骨組みで地震の衝撃に耐えます。建物全体を硬く強化することで衝撃から家を守ります。
・制震構造
土台と梁の中間に振動吸収装置を設置し、建物の一部に可動部分を設けます。振動吸収装置が揺れを吸収することで建物の揺れを低減します。
・免震構造
建物の基礎部分に免震装置を入れることで地盤と建物を切り離します。土台の間に可動体を設けることで地震の衝撃を吸収し、建物の揺れを防ぎます。
耐震等級とは?
1981年以降の建物に住宅全体の約99%を占めているのが耐震構造の家です。耐震等級には1~3まであり、目安となる基準内容は次のとおりです。
・耐震等級1
建築基準法と同じレベルの建物
・耐震等級2
耐震等級1で想定する地震の1.25倍の地震に耐えることができる建物
・耐震等級3
耐震等級1で想定する地震の1.5倍の地震に耐えることができる建物
建築基準法に制定される建物とは?
建築基準法に制定される建物などのような建物かというと、次のように想定される地震とそれによる損害を被らないことが判断基準になります。
・数100年に一度発生すると言われる震度6強から震度7レベルの地震が発生しても、倒壊や崩壊しない建物
・数10年に一度発生すると言われる震度5強レベルの地震が発生しても損傷しない建物
耐震等級は高ければ高いほどいい?
耐震は建物を固め強化することなので、建物を守るということです。耐震等級が高いということは、建物がより硬く強化されているということです。
建物自体の倒壊や損傷の危険性は低減できますが、建物を固くすれば家の中に伝わる地震の揺れは直撃で受けることになります。
そのため免震、制震と比較した場合、地震発生時には家具や壁などの損傷が置きやすいと言えるでしょう。
建物自体を守ることも大切ですが、家の中を守ることも大切です。マイホームの地震対策を検討する際には、この両方のバランスを上手く取る必要があります。
地震保険への加入も検討しましょう
地震保険は免震や耐震性能に応じて割引制度があります。
地震保険は単独で契約できませんので、火災保険の契約に併せて加入しなければなりません。しかし割引制度の適用を受けることができれば、少しでも保険料を削減することができます。
耐震や免震を考えている場合には地震の備えをさらに強化させるという意味で、地震保険の加入も検討してみましょう。