地震の基礎知識!マグニチュードと震度の違いは?

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参考にすべきなのはマグニチュード?それとも震度?

熊本での地震に続いて、今度は函館で震度6弱の地震が発生するなど日本はどこに住んでいても安心できない状況になっています。テレビを観ている時に、地震速報がテロップで流れたりニュースなどでも伝えられる地震発生時の「マグニチュード」と「震度」。どちらも似たような意味に感じるため、混同されがちな言葉ですがそれぞれ意味が違っています。

「マグニチュード」とは

地震そのものの大きさを表す尺度がマグニチュードです。電球の光を例えとして表現すると、光源が震源で光源の強さ(=ワット数)がマグニチュードです。

マグニチュードには様々な種類があり、実体波マグニチュード、表面波マグニチュード、モーメントマグニチュード、気象庁マグニチュードなどがあります。

それぞれを表す記号がありますが、区別の必要が無ければMという記号で総称されます。日本ではMは気象庁マグニチュードのことを指しています。

「震度」とは

地震が発生したときの揺れの強さを表す尺度が震度です。先ほどのように電球の光で表す場合には光源が震源になります。電球の光であれば光源から距離が近ければ明るく、距離が遠くなれば暗くなります。これを地震に変えてみると、震源から近い場所では揺れは大きく、遠い場所では揺れは小さくなります。

震度は地震動の強さを感覚や物体・構造物、自然界への影響などの程度から、いくつかの段階に分けて表しています。この震度観測を行うのは気象庁で、以前は体感から震度が決定されていましたが平成8年から震度計による震度観測に変更になりました。

現在日本では気象庁が10階級(0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7)に分類されます。揺れが強くなれば震度も大きくなります。国際的には現在12階級のものが主流になっています。

マグニチュードと震度の関係とは

マグニチュードの値が低い地震でも、震源から距離が近ければ地面は揺れが大きくなるためその場所の震度は大きくなります。マグニチュードの値が高い地震でも、震源からの距離が離れていれば揺れはそれほど大きくないため震度は小さくなります。同じマグニチュードの地震でも、震源が地中の深さや震源からの距離、地表付近の地盤などによって揺れ方は変わります。

マグニチュードは震源から放射される地震波の総エネルギーに関係づけられています。マグニチュードが0.2高くなるとエネルギーは約2倍、もしもマグニチュードが1高くなればエネルギーは約32倍、さらにはマグニチュードが2高くなるとエネルギーはなんと約1,000倍になると考えられています。M8の地震エネルギーは、M7の地震の32個分のエネルギー、M6の地震の1,000個分のエネルギーを持っているということになります。

大地震が発生した時のためにまずできることを

近年地震が多発しています。大地震といわれる規模の地震が多く発生しており、いつ発生するか予測がつかないだけに日常からの備えが重要になります。避難場所や家族との連絡手段はどうするか、ライフラインが遮断された場合の緊急対策の方法、家の転倒や崩壊などの備え、地震によりケガをした時の備えなど考えることは山積みでしょうが、今できることをしておく必要があるといえるでしょう。

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