買い物先の駐車場うっかり車を擦った時
行きなれない場所で駐車中、つい壁などに車を擦ってしまったという経験をしたことがある人は少なくないと思います。壁は無傷で所有者に賠償の必要はなかったとしても、自分の車の修理代金は思ったよりもかかります。
免許を取ったばかりの人は運転に慣れていないということもあり、壁や縁石に車をぶつけてしまうこともあるでしょう。そうなると車を擦って傷を付けてしまう場合もあります。また、カーブの多い山道などではガードレールにぶつけてしまうこともあるかもしれません。そのような場合に備えて入っておきたいのが車両保険です。
使える車両保険かどうかの確認を
車両保険にも種類があり、一般型、車対車+限定危険、エコノミーなどがあります。このうち自分が車を擦って付けてしまった傷やへこみの自損事故の補償が行われる保険は、一般型と呼ばれるオールリスクタイプの車両保険だけです。
車両保険のノンフリート等級別料率制度
自動車保険の保険料は、事故を起こす確率が高いドライバーに対して高く、事故を起こす確率が低ければ安く設定されます。このように事故のリスクに応じた保険料で補償を受けることができるように、保険会社では自動車保険加入後に事故歴があるかどうかによるランク付けを行っています。そのランク(等級)に応じた割引率が保険料に適用されますが、この等級制度をノンフリート等級別料率制度といいます。
事故報告をすると次年度の等級は下がる?
ではもし壁で車を擦ってしまったという事故の連絡を保険会社に行った場合、その時点で等級が下がるということになるかというとそうではありません。事故の連絡だけでは等級に影響を与えることはなく、事故解決についての相談後、保険を使うことが最終的に決定した場合に次年度の等級に影響が発生します。
壁に車を擦った場合の等級は?
自分の車を壁などで擦って傷をつけてしまった場合に車両保険を使うと、次年度の等級は3等級ダウンし、事故ありの割増引率が3年間適用になる「3等級ダウン事故」扱いになります。
保険を使用すると絶対3つ等級が下がるのか
どんな事故でも3等級ダウン事故になるわけではありません。この3等級ダウン事故以外にも、「1等級ダウン事故」という1事故につき1等級下がり事故ありの割増引率が1年間適用される場合、そして「ノーカウント事故」という事故が発生しなかった場合と同様に次年度も等級が1つ上がるという場合があります。
まずは保険会社に相談を
自分で車をぶつけてしまたり擦ってしまった場合に付けた多少の軽微な傷やへこみの修理は、等級が低い間はできる限り保険を使わないで修理したほうが経済的な場合が多いです。また、事故が発生した場合はまず加入している保険会社へ連絡するようにしましょう。そして保険を使った場合に次年度以降の等級、保険料がどう変わるかなどを確認して使うのか使わないかを決めるようにすると良いでしょう。