日本は地震が多い!いつどこで起きてもおかしくない理由とは

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地震が起きる理由

地球の内部構造は卵のようになっており、中心部分(卵の黄身部分)に内核と外核、その外側をマントル(卵の白身部分)、そして地殻(卵の殻部分)という層構造です。
地殻とそこに近いマントル部分は、硬い板状の岩盤になっていてこれがプレート部分です。地球は十数枚のプレートで表面を覆われています。

マントルは対流しておりその上にプレートが乗っかっている形になっています。そのため、ごくわずかですがプレートは少しずつ動いています。プレート同士はすれ違ったり、時にはぶつかったり、それによって片方のプレートがもう片方のプレートの下へ沈み込むなどしています。プレート同士がぶつかる付近では強い力が働くため、この強い力によって地震が発生します。

日本周辺で地震発生が予測される場所

日本周辺は世界有数の地震多発地帯といわれるのは、周辺が複数のプレートで複雑な力がかかっている状態だからです。太平洋プレートやフィリピン海プレートという海のプレートが、北米プレートやユーラシアプレートなどの陸のプレートの方へ、1年で数cmという速さで動いています。このため、陸のプレートの下に海のプレートが沈み込んでいます。

プレート境界の地震

海のプレートが沈み込む時には同時に陸のプレートを地下へと引きずり込みます。プレート境界で起きる地震は、この引きずりに陸のプレートが耐えられなって跳ね上げられる力です。日本に過去に起きた地震で、プレート境界の地震は、南海地震、東南海地震、記憶に新しいところでは平成15年十勝沖地震、平成23年東北地方太平洋沖地震があります。

プレート内の地震

プレートの内部に力が加わることでも地震は発生します。プレート内の地震は、沈み込むプレート内で起こる地震と、陸のプレートの浅い部分で起きる地震があります。過去に起きた沈み込むプレート内の地震は、平成5年昭和三陸地震、平成6年北海道東方沖地震があります。 陸域の浅い部分での地震は、平成7年兵庫県南部地震、平成16年新潟県中越地震、平成20年岩手・宮城内陸地震、そして最も記憶に新しい平成23年3月の長野県・新潟県県境付近で発生した地震があります。

地震多発地帯である日本で生活するために

このように日本は様々な地震のリスクがあり、いつどこで地震が発生してもおかしくない状況です。また、プレート境界で起きる地震よりも陸域の浅い地震のほうが地震規模は小さい地震が多いという特徴はあるものの、人が住む地域に近い場所で発生することで被害が拡大する場合があります。日本で暮らす以上は、地震についての対策を常日頃から危機感を持って行っておく必要があるといえるでしょう。

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