地震前には数々の異常現象が起きる
地震発生の前には前兆現象とも取れる異常現象が起きると言われています。その現象は様々ですが、特に注目したい現象をご紹介します。
カラスの異常発生
カラスは地震が起きる前に仲間を連れて避難すると考える専門家がいるくらい、地震前に集団で異常行動を繰り返します。この現象は日本だけでなくスマトラ沖地震などでも見られています。この異常現象とは、いつもはカラスがいる場所なのに急に姿を消したり、逆にいつもはほとんどいない場所にカラスが集団で集まっている場合もあります。またギャーギャーと大声で騒いでいたり、大群で飛んでいる姿を見るなどいつもとは違う光景を目にしたら、その後3日間くらいは注意するようにしましょう。
カラスだけじゃない?!その他異常現象を起こす生き物
これまで日本で起きた大地震の際、直前に異常行動や異常現象と思われる生き物の動きが目撃されています。例えば、動物園でワニやアシカ、パンダ、オウムの異常行動が見られたり、水族館ではナマズ類が暴れだし、魚が水槽から飛び出すなどの現象が見られています。他にも犬や猫の異常現象なども見られているため、動物のほうが人間よりも察知能力が高いとも考えられます。
地震雲が発生する
大地震が起きる前兆として、異常な形の地震雲が発生するといった現象が観測される場合があります。この地震雲は電磁波の発生や地震のエネルギーによって起こる現象と考えられていますが、形状は様々で放射状、竜巻状、帯状、渦巻状、固まり状など普段目にしない形のものばかりです。帯状の地震雲は飛行機雲や気象上の雲でも見かけることがあるでしょうが、地震雲の場合は風で移動することがなく同じ場所で長時間観測されるという特徴があります。また、比較的低い位置で観測される多く震源を起点として逆の方向に流れていくことから震源の方向がどちらの方角か推定できるとも言われています。
信じるか信じないかはあなた次第?!「バヌアツの法則」
テレビでも放送されたことで有名になった地震の前兆現象として「バヌアツの法則」と呼ばれているものがあります。バヌアツ諸島付近で大きな地震が発生すると、それに連動する形で約10日以内に日本で同様もしくはそれ以上の地震が発生するというものです。その発生確率は6割~7割とも言われる確立です。
実は、バヌアツだけでなく南太平洋の太平洋プレート境界付近で大地震が発生した場合、その後に日本付近でも大きな地震が起きておりソロモン諸島やニューカレドニアなどで地震が起きた場合にも注意が必要です。
これって地震の前兆…?と思ったら
もし地震が起きた時にすぐに落ち着いて対応できるという人はどのくらいいるのでしょう。日本では数々の大地震が発生しており、つい最近では熊本で震度7の揺れが起き現在でも余震が続いている状態です。
地震はどの地域でもいつ起きるか誰にも予測が付きません。前兆と思われる現象がピタリと当たるとは限りませんが、もしも起きた時の備えはできる限り万全に近い状態にしておく必要があるでしょう。