人身傷害は手厚い補償が受けられる保険内容
自動車保険のオプションで加入できる補償に「人身傷害」があります。相手がある事故の場合、自分の過失割合についての補償は相手から受けられませんが人身傷害をセットしておくことで過失割合関係なく実際に損害があった額が保険金として支払われます。入院費用や通院費用などケガの治療費、仕事を休業することでの収入減などの休業損害、精神的な損害、後遺障害が理由の逸失利益といった部分で、保険金額を上限として実際の損害額が支払われる手厚い補償になっています。
過失割合に左右されない実際の損害額が支払われる
人身傷害に加入しておくと、相手との示談交渉が長引いた場合でも相手の過失分の金額も保険会社が立て替え支払ってくれます。
例えば事故の相手との過失割合が「50：50」で自分のケガの損害額が100万円の場合、相手の過失分である100万円の50％＝50万円は相手に支払ってもらう必要がありますが、示談交渉が成立してからでないと支払われませんので交渉が長引くと病院への支払いに困る場合もあります。
この時人身傷害に加入していることで、相手の過失分である50万円を含む100万円を保険会社から受け取ることができます。のちに示談交渉が成立した後に、事故の相手から保険会社が立て替えた50万円を回収するというシステムになっています。
愛車に搭乗中以外でも受けられる補償がある保険
人身傷害に加入しておくと、他にも記名被保険者もしくはその家族が自転車に乗っている時や歩行中にバイクや自動車の事故に遭ってケガや死亡などが起きた場合でも補償が受けられます。また、同居中の親族以外の自動車に搭乗している時に、事故に遭ってケガや死亡などが起きた場合も補償されます。
なお家族とする定義は次のとおりです。
・記名被保険者の配偶者（内縁でも可）
・記名被保険者またはその配偶者と同居している親族
・記名被保険者またはその配偶者の別居の婚姻歴のない子
人身傷害はあくまでもオプション
保険会社によって人身傷害は自動的な付帯になっている場合や、付帯になっていない場合があります。自分の自動車保険に付帯されているかをまず確認してみましょう。付帯するのかしないのかは選択することができます。
まとめ
人身傷害は過失割合に関わらず、実際の損害額を保険金として補償してくれる保険です。いざという時に示談交渉が長引いていつまでたっても手元にお金がない状況が続くと生活にも支障をきたします。もしもの際のために付帯しておくと、愛車に乗っていない時や自分だけでなく家族に対しても補償が受けられるケースもあり幅広い補償範囲で利用することができます。
