損害保険とは偶然の事故などで生じた損害をカバーするための保険ですが、実際の損害額で保険金が決定する実損払いが主です。
事故によるケガ、自然災害、そして損害賠償責任を負うなど、生きて行く上で色々なリスクがありますが、それに合わせて加入しておくべき損害保険も変わっていきます。
賠償責任に対する備えは自分のためだけではない
損害保険の種類はかなり多いのですが、ニーズに合わせて新しい商品も生まれています。
特に損害賠償責任を負った時のために備える保険は、自分のためであり、相手のためでもありますので、万一に備えるために加入しておくことを検討しましょう。
賠償責任を負うケースは色々ありますが、暮らしに潜んでいる色々なリスクについて考えた上で加入するようにしましょう。
自動車の保険で賠償責任に備える
自動車事故が起きると、運転者や同乗者、事故相手、破損した車やモノなど様々な部分に損害が生じます。
車自体に生じる損害に備える保険が自動車保険ですが、相手がいる事故の場合、賠償金額が高額化するケースもある様です。
加入が義務付けられている自賠責保険だけでは不足が生じる可能性がありますので、任意の自動車保険に加入して備えておく様にしましょう。
住まいの保険で賠償責任に備える
建物や家財に対して、火災や風水害、水濡れ、盗難などで損害が生じた時の為に、火災保険に加入している人は多いでしょう。この火災保険に個人賠償責任特約を付帯させることで、日常生活の事故で他人にケガを負わせたり、他人の財物に損害を与えたりした時の損害賠償責任をカバーできます。
なお、個人賠償責任特約は火災保険だけでなく、自動車保険や傷害保険に付帯することもできます。重複して加入してしまうと保険料に無駄が生じますので、契約内容を確認しておきましょう。
旅行やスポーツのための保険で賠償責任に備える
旅行中の事故を補償する代表的な保険には海外旅行保険があります。海外旅行中に起きたケガや病気、手荷物が盗まれた時、第三者に対する賠償に備える保険です。
他にも日本国内旅行中の傷害事故や賠償事故に幅広く補償する国内旅行傷害保険、ゴルフのプレー中に他人にケガを負わせた時や自分のケガ、ゴルフ用品の盗難やホールインワン・アルバトロスを達成した時の補償をするゴルファー保険などもあります。
いつ賠償責任を負うことになるかわからないから・・・
自分が賠償責任を負う事になる事故はいつどこで起きるかわかりませんので、万一のために備えておかなければ、多額の損害賠償金を請求されて支払えなくなる可能性もあります。
困るのは自分だけでなく、事故により損害を受けた相手も同じですので、賠償保険で備えておく事を検討しておきましょう。
