傷害保険の中には「普通傷害保険」と「家族傷害保険」がありますが、「個人賠償責任保険」が自動的に付帯されているもの、または特約として付帯できるものもあります。
傷害保険への加入を検討しているのなら、ケガを補償する保険としてどのような違いがあるのか、さらに賠償保険としても活用できる特徴などを理解しておきましょう。
傷害保険とはどんな保険?
傷害保険はケガや事故に対しての備えとなる保険ですが、急激かつ偶然な外来からの事故で身体にケガを負った場合が対象です。
国内外問わず、家や仕事、通勤、旅行など、日常生活を送る上での事故を補償し、入院、通院、死亡、後遺障害などの際に保険金が支払われます。
そのうち普通傷害保険は契約者本人が単独で加入しますが、家族傷害保険になると本人以外にも配偶者や生計を一にする同居の親族と、別居の未婚の子までが補償の対象です。
傷害保険の保険料はどのように決まる?
補償の対象となる人が広くなるのなら、家族傷害保険のほうが良いと思うかもしれません。しかし本人以外の家族の補償は低くなることが一般的ですので、補償が十分と思えないケースもあるのでその点は確認が必要です。
なお、傷害保険は一般的に年齢や性別で保険料が異なるのではなく、被保険者の職業で保険料が決まります。事務職や営業職などは危険が少ない職業に分類されますが、農林業や建設業の作業者などは危険が多い職業と判断されるので保険料が高くなります。
日常生活に賠償責任への備えは必要?
そして傷害保険に付帯できる個人賠償責任保険ですが、そもそもは他人にケガを負わせたり他人の物を壊したりした時に負う賠償責任をカバーする保険です。
賠償責任と聞くと、とてつもなく大きな額を補償しなくてはいけない事態のように感じ、そのような状況は起こらないだろうと思うかもしれません。
しかし日常生活を送る中には様々なリスクが存在しています。例えば自転車事故で通行人にケガを負わせてしまったり、買い物途中で商品を落として壊してしまったりと、ありがちな事故は多く存在していることを認識しておきましょう。
既に個人賠償責任保険に加入しているケースもある
傷害保険に自動的に個人賠償責任保険がセットされているもの、または特約として別に付帯する必要があるものなど商品によって異なりますが、既に加入している自動車保険や火災保険、クレジットカードなどに付帯されていることもあるので補償が重複しないように確認しておくと良いでしょう。
未加入の場合には個人賠償責任保険が付帯している家族傷害保険に加入することにより、家族全員のケガと損害賠償に対するリスクに備えることが可能です。
子供がいる家庭は特に備えが必要
特に子供のいる家庭ではケガに備えて傷害保険への加入を検討する人も多い様ですが、子供が外でボール遊びをしていて他人の家の窓ガラスを割ってしまったという場合や、犬を散歩中にすれ違う人に噛みついてケガをさせたという場合でも、個人賠償責任保険に加入していれば補償されます。
これらの事も踏まえて、ケガに対する補償だけでなく賠償責任に対する補償も備えておくことを検討しましょう。