住宅の火災保険の契約をする場合、やはり一番気になるのは毎月の保険料です。相場がいくらなのかを知ることで、契約内容が妥当かを判断する材料にもなるでしょう。
しかし実際のところは火災保険料に明確な相場はなく、補償の対象になる建物ごとに異なります。
そのため火災保険の保険料が決定する要因について知っておくと、ある程度保険料がどのくらいになるかを知ることができます。
火災保険の保険料を決める要因になるものとは?
住宅の火災保険の保険料は、次の要因が関係してきます。それぞれどのような内容かを確認しておきましょう。
・建物の種類
住宅でも一戸建てなのか、それともマンションやアパートなのかなど建物には種類があります。
まず一戸建てはその建物自体を対象にして保険に加入することになりますが、マンションやアパートなどの共同住宅の場合は居住する部屋が保険の対象です。そのため保険料は一戸建てと比較すると安くなります。
・建物の構造
最近では鉄筋コンクリート住宅などが販売されていますが、一般的に多く見られるのは木造一戸建て住宅です。他にもレンガや石など、火に強い材料が使われている場合もあります。そしてマンションなどの場合には一般的に鉄筋コンクリートが用いられています。
火に強い材料が使われている建物の保険料は割安、反対に木造や土蔵造りなど火に弱い材料が使われている場合の保険料は割高になります。
ただし木造住宅でも耐火建築物としての基準を満たしている場合には保険料は安くなります。
・建物の価値
建物が大きい場合や新築の場合など、建物自体の価値が高ければその分保険の金額も高くなりますので保険料も高くなります。
・補償内容
火災保険の補償内容が、基本補償以外に特約がプラスされていると補償は手厚くなりますがその分保険料も高くなります。
例えば個人賠償責任保険や、火災保険とセットで加入する必要がある地震保険などに合わせて加入する場合などです。特に地震保険は地域によって保険料が大きく異なります。
・保険期間
火災保険で契約できる保険期間は1~10年までです。期間を長期にすると保険料は原則一括払いになりますが、割引率が適用されて保険料は安くなります。
どのくらいの割引になるかは、損害保険会社によって割引率が異なりますが2~3割程度安くなるので余裕がある場合には長期一括払いのほうが得です。
火災保険の相場を知りたいなら
もし住宅の火災保険への加入を検討していて相場を知りたいという場合には、どこの保険会社で契約すれば保険料が安くなるか相見積もりを取って比べてみると良いでしょう。
火災保険の見積もりは、家の構造(木造や鉄骨コンクリート造など)、床面積(㎡、坪)、建築年月、建築金額(購入金額)、希望する補償(火災・風災だけか水災や盗難・破損にも備えるかなど)がわかれば算出することができます。概算であれば構造と床面積だけでも知ることができますので、目安にしてみると良いでしょう。