家を守るために多くの人が火災保険に加入していると思います。しかし地震保険になると、本当に必要なのか疑問を感じると言う場合もあるでしょう。
地震保険の保険料は段階的に引き上げられています。これは現在地震のリスクが高まっていることを反映しているため、加入の必要性は増していると考えられます。
もし地震により家が被災した場合、新たに住まいを確保する必要があるため原則として加入しておくことが望ましいと言えます。
特に住宅ローンを組んで家を購入している人で、まだ残債が多く残っているという場合には加入しておく必要性が高くなります。もし地震で家が倒壊してしまっても、ローンの返済は原則免除されないことを理解しておきましょう。
賃貸住宅に住んでいる人は?
地震保険は原則として火災保険とセットで加入する必要があります。建物と家財が補償の対象となりますが、それぞれ別々に加入する必要があります。
賃貸住宅に住まいがある場合には火災保険は家財に対してしか加入していません。建物は家主のものなので火災保険には家主が加入します。
そして地震保険の保険金額は最大でも火災保険の半分までになりますので、火災保険の保険金額は仮に一人暮らしなら200万円前後が目安となります。そのためこの場合には家財に対する地震保険の保険金額は100万円となります。
なお、これに対する地震保険の保険料は所在地にもよりますが、700円程度から2,000円弱まで幅があります。
ミニ保険に加入している場合は注意
賃貸住宅に住まいがある人は、部屋を借りる時に不動産会社経由で家財の火災保険に入っているでしょう。地震保険に加入したい場合には現状の火災保険に途中付加することができます。
ただし少額短期保険の種類の1つであるミニ保険などの火災保険の場合は、地震保険をセットして加入することができません。
不動産会社にミニ保険を勧められているケースも多くあるようなので、現在の火災保険の契約を再度確認してみましょう。
もし火災保険がミニ保険だったら?
賃貸住宅の場合でも火災保険への加入は不動産会社などを通さなくても自分で加入することができます。加入し直した上で地震保険に加入することを検討してみても良いでしょう。
また、ミニ保険を継続しながら地震の備えは貯蓄でカバーするという方法もあります。上記の例で建物が全壊になると地震保険から受取ることができる保険金は最大100万円です。その額が引っ越しのための費用などを捻出する金額に足りるかなどで判断しましょう。
現在の契約を確認してみること
賃貸住宅に住まいがある場合には、現在の火災保険契約に地震保険を付帯できない場合もあります。そのため再度保険の内容を確認し、地震保険に加入するかどうかを検討してみましょう。