保険を使用していないのに自動車保険の保険料が増額?なぜ?

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自動車関連の保険には、加入が義務になっている自賠責保険、そして自賠責保険でカバーできない事故の補償のための任意保険があります。
自賠責保険の保険料は決まっていますので、任意保険の保険料で自動車保険の保険料が左右されます。保険の適応範囲や等級などによって保険料が高くなったり安くなったりします。

保険料は等級が上がれば安くなるはずなのに?
基本的に任意保険は、保険の内容を変更せず、保険を使わないまま年数が経過すると等級が上がるため保険料が安くなります。
しかしそれとは関係ない要素で保険料が増額されることがありますが、車両ごとの料率によるものです。

保険料は車両料率次第
車両料率は、その車を廃車にした時に支払われる最高額である補償額、そして車両ごとの事故率や盗難率から算出されます。同じ補償額でも車両料率に変更があると保険料が増額されます。
自分は事故をしていないのに、事故率などが上昇していれば任意保険の保険料が高くなるのは納得できない気持ちになりますが、傾向としては新車時には料率が低かったのに、中古車として広く出回ると料率が高くなります。
高齢ドライバーに親しまれている車両などは、事故が多く発生している傾向が高いため料率が上がりやすいと言えるでしょう。ただし軽自動車に関しては、車両ごとの料率が設けられていませんので全車共通です。

保険料が高くなる理由
また、車種の他にも運転者の年齢や運転者の範囲などの条件で決まります。事故率、損害率、車両の特徴などで危険度の高いグループに属するほど保険料は高くなります。

・20代前半までの若年者や60代以降の高齢者
若年者は運転技術がまだ浅いということや若いことで無謀な行動に出やすいという部分で危険と判断されます。また高齢者は運動能力や判断能力が低下していることによる事故が多く発生しています。特に保険会社によっては70歳以上の保険料を値上げし、事故発生率の低い30~50代のゴールド免許保有者の保険料を値下げするといった動きも見られています。

・車体の大きな車
車体の寸法が大きい車両は、車体が大きければ加害事故の損害額が増加する傾向があるため保険料が高くなります。ただし、搭乗者を補償する保険の場合には小型車のほうが高くなる傾向にあります。
また、危険物を搭載している場合には事故発生時の損害が高額になりますので、保険料は高額になります。

・高級車
損害保険料率算出機構で算出された車両料率クラスが高い車種の場合には、クラスに応じて保険料が高くなります。理由は盗難率の高さや部品が高額であるということです。

自動車保険の保険料が増額になった場合には…
無事故で保険を使っていないのに保険料が増額された!という場合には、車両料率が関係している可能性があります。また、保険会社が保険料を改定することによるものの場合もありますので、気になる場合には保険会社などに確認してみると良いでしょう。

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