家や家財を守るために加入する保険には火災保険があります。火災保険に加入する際には保険金額を設定しますが、この額は自分で勝手に設定できるのではなく建物の価値をもとにして算出することが必要です。
例えば建物に対して火災保険に加入する際には、その建物の価値がいくらなのか評価額を確認することが必要になります。
評価額に適した保険金額でないと…?
もし評価額を上回るって保険金額を設定したとしても、実際に火災が発生し被害に遭ったとしても評価額以上の保険金は支払われませんので過剰に設定した保険金額分の保険料が無駄になります。
さらに複数の火災保険で契約をしていた場合でも、保険金として受け取ることができる額は評価額までの金額です。
反対に保険金額を評価額以下で設定していた場合には、保険金額以上の損害が発生しても設定した保険金額を限度に支払われますので補償に不足が生じないようにすることが大切と言えるでしょう。
一戸建住宅とマンションの保険料の平均は?
保険金額によって支払う保険料は異なります。補償が大きくなればその分保険料も高くなりますが、分割払いよりも一括払いのほうが保険料を抑えることができます。
・一戸建住宅の場合
例えば面積100㎡の木造一戸建住宅で火災保険に加入する場合、建物補償額1,500万円を10年契約で長期一括払により支払った場合の保険料は、保険会社によって異なりますが約80,000~140,000円です。平均して110,000円くらいかかる計算になります。
建物の価値は新築か中古、構成する資材などによって異なりますので、木造のほうがコンクリート造より燃えやすいことから保険料も高くなります。
・マンションの場合
マンションの場合には、住んでいる部屋である専有部分の価値を基準に決めることになります。専有部分の評価基準が、壁の内側の面積が基準なのか、それとも壁内部の中心線より内側の面積が基準なのかによって広さが異なります。どちらが採用されるかはマンションの管理規約で定められていますので確認する必要があるでしょう。
耐火構造のマンションの専有部分(面積が70㎡)に対して火災保険に加入する場合、建物補償額1,000万円を10年契約で保険料は長期一括払で支払った場合には約12,000~25,000円です。平均して24,000円くらいになります。
火災保険の保険金額が適正かの確認を
一戸建住宅とマンションでは火災保険の保険料は大きくことなります。先に述べた金額はあくまでも目安による平均額ですので、詳細な金額を知りたい場合は見積もりを取り確認するようにしましょう。
また、経年劣化により古くなった建物は価値も低下しますので、新築時に算出した評価額より数年経過すれば価値は下がるとも考えられます。
火災保険の契約を更新する時には、保険料よりも適した保険金額になっているかを確認しましょう